夜汽車

砂浜しゃがんだ少女が 一人泣いていました
ゆらめく月光に包まれて 水面に瓶を
浮かべながら

寂れた街のちいさな 駅で遠くを見つめ
そっと線路に耳を つけると車輪の音が
聞こえるんです

夜汽車は走る少女を乗せて
昨日の恋には戻ることなく
窓に映る涙
思い出の瓦礫の山が見えました

別れの後のほろ苦い 気持ち抱いていました
胸につかえる声は 汽笛に全部
かき消されて

夜汽車は走る少女を乗せて
明日の朝には華やぐ街に
窓に映る涙
零時過ぎにトンネルを抜けました

夜汽車は走る少女を乗せて
昨日の恋には戻ることなく
窓に映る涙
思い出の瓦礫の山が見えました

I can't see the end of that train